ビリーの雑記

気になった漫画とかアニメとかの感想、ネタバレ注意

#46 人生喪失 後書き

 

※この記事は小説、ビリー・クラウディウス「人生喪失」の後書きです。ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

 

こんにちは、小説家のビリー・クラウディウスです。

この名乗りがしたいがためだけに小説書いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

この記事は後書きと言っておきながら、私ビリーの感想と、小説で書ききれなかった内容、それから登場人物の設定など、雑多な内容を含みます。

小説を読み切った読後感を台無しにしかねないので、お見知りおきを。

 

それと、本来であれば前書きなどに書いておくべきことなのでしょうが、書き忘れていたのでここに読書前の注意のようなものをしたためておきます。

人生喪失は、ろくに小説も読んでいないド素人が執筆した、やおい小説です。山なし、オチなし、意味なしというやつです。推敲すらせず勢いで製本してしまったため、誤字脱字や謝った文章表現、設定の矛盾などが数多くあると思います。それも味だと思って楽しんでください。それを飲み込めない方は水に流して頂けると幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

きっかけ

まずは「人生喪失」を作成するにあたってのきっかけを。

 

私はアニメや漫画、ゲームなど、とにかく量こなすタイプです。気に入ったものを何度も見るのではなく、新たな出会いを求めて、とにかくたくさん見る。

その観賞スタイルの可否は一旦置いておいて、そういう性格なので、インプットされる情報は、ことアニメ作品においては特に多いと自負しております。

その反動といいますか、アニメをたくさん見たが故に、自分の中に留めておいた感情が溢れてしまったのです。インプットしすぎてアウトプットしたくなってしまった。

アニメや漫画に限らず何かしらの創作物を見た時に、俺だったらこうする、俺だったらもっと面白くできる、と思った事が一度はあるのではないでしょうか。それです。それを実行に移しただけの話なのです。なので、この小説が面白いかどうかは問題ではなく、実行に移してみて、私がどう思ったのかを試したくて書きました。

というのはただの保険で、私ならこの世のどんな作品より、私にとって面白い作品をかけると思ったのが正直な所です。

アウトプットしたくなったというのもきっかけの一つではありますが、後付けの理由に過ぎません。

 

私は伏線回収が好きです。伏線が回収されるときの全てを理解したかのような感覚が好きです。

そこで私は好きな伏線回収を考えてみました。ところが、伏線回収が好きと豪語しているにも関わらず、これが一番好きだ!といった伏線が見つからなかったのです。

そこでこんな伏線回収があったら最高だ、とかこんな伏線回収の方が驚きなんじゃないか、なんて妄想を一年ほど続けていく内に、どこかで「これを小説にしたら面白いんじゃないか」なんて思うようになっていました。

それがおそらくこの小説の原点になっています。

おそらくと書いたのは、自分でもある特定の場面で小説を書こうと思ったわけではなく、気付いたら小説のためのネタを書きためていたからです。怖いね。

大学の授業で小説の文章を書く課題があったのですが、その時あたりから考え始めたんだと思います。真実は俺のみぞ知る。

 

唐突ですが、私のこれまでの人生の話をします。私はこれまで、それなりに部活を頑張り、それなりにテスト勉強して、それなりに良い成績を残して、それなりに良い就職先へ就職が決まりました。

しかし、恋愛というものはそれなりどころか、全く通ってきていない。いわゆる「=年齢」というやつです。チェリーボーイで、フェアリーで、このままだと魔法使いです。

私はこのままだと将来独り身になり、周りはみんな結婚し家庭ができて、誰も遊び相手がいないという悲しい末路を辿る可能性が非情に高いです。

それを回避するために取るべき選択肢はどちらか。

1,独り身にならないように、モテる努力をする。

2,独り身になっても大丈夫なように、趣味を見つける。

私が選んだのはこのどちらでもない。

3,独り身になった自分用の娯楽を今のうちに作っておく。

でした。

 

こういった思考になった理由としては、周りに自分のしたい話ができる人が減っていったということもあると思っています。

中学高校あたりまでは周りにアニメの話ができる人がたくさんいて、それが日常になっていました。ところが大学に入ると、ぱったりとアニメ話をする機会がなくなったのです。アニメ語り友達は他に趣味を見つけていたり、なんとなく見る気が起きなくなってしまったり。大学での新しい友達はアニメをほとんど見ていない様な人達でした。

それが駄目だとは言わないし、そうなることが普通なのかも知れない。キャハハ、キモーイ、アニメオタクが許されるのは高校生までだよね!と言われても致し方ないのかもしれない。ただ、アニメオタクで居続けた俺は孤独になってしまったのです。それは俺にとっては悲しい出来事でした。

To オタク友達からTo 将来の自分へ。一人になってしまった俺は今まで友達に向けていた宛先を将来の自分に向けました。カーボンコピーで時たまに友達に向けますが。

少し話が大げさになってしまいましたが、友達が0になった訳ではなく、近況やたわいのない、しょうもない話を数少ない友達としますし、それが私は好きです。しかし、私の現在のメインハマりコンテンツであるアニメ話をリアタイでしにくいというのは少し窮屈だと感じているということです。

同じ熱量で、同じ状態で、同じテンションで、同じステージで話せる人がいない。私は中学生あたりからずっと同じステージに居ます。そこには他にもたくさんの人が居ました。しかし、俺を残して皆、別のステージへ行ってしまいました。そのステージが上か下かはわかりません。人それぞれのものさしに依ります。

とか偉そうに悲劇のヒロインぶってみましたが、こんなの誰しもありそうな状況ですよね。ただ私は皆ずっと同じステージに居続けると信じてしまっていたのです。期待していたから悲哀がうまれただけの話。

 

私は宛先を将来の自分にしてから、このブログも始めましたし、1人ラジオも現在26本録ってます。ここまで来たら次は何か。そう、小説ですね。

冒頭の部分でも言いましたが、小説を一冊書くだけで、紛れもなく私は小説家です。その肩書きほしさと、将来の自分が面白がってくれればいいなという気持ちが、私の小説を書くモチベーションとなっていました。

 

もちろん承認欲求がないと言ったら嘘になります。ただし、承認欲求オンリーでこの小説が生まれた訳では無いのです。

私はどちらかというと、というか思いっきりコミュ障です。知人以外の赤の他人と話すことをなるだけ避けて生活しています。服屋に行ったら、店員から距離を取って行動する。バイトは接客業を選ばない。就職も営業的な仕事のないものを絶対条件にしていました。

それは自分を見せたくないという気持ちからでしょう。そして自分を見せたくないのは、人に嫌われることを極度に恐れているから、だと私は考えています。人と触れ合うことがなければ、自分を知られることも、嫌われることも無い。心配性な私は人と接さないことで、嫌われる心配を限りなく少なくしてきたのです。人を嫌うことより、人に嫌われることが嫌い。なんとも自己中心的。

話を戻すと、そんじゅうそこらの人に見せびらかしたい訳では無い。だけど、信頼できる誰かしらには見て欲しい。自己秘匿欲と自己顕示欲のジレンマ。その両方を満たしたのが、将来の自分だったというだけのこと。

そんな突飛な思想が突然私の頭に降って湧いた訳ではありません。少しだけ私の話をします。

私は大学生になってから、承認欲求が強くなった気がします。他人と話すのも結構好きになりました。しかし、それは私を自己中にしているのではないかと思うようにもなりました。自分本位で話すことが増えた。これは良くない、そう思ったからこそ、私は承認欲求のぶつける先に自分を選んだのかもしれません。自分にだったらどれだけ傲慢に自己中に好き勝手やってもいいだろうと。

こうして、私の歪んだ承認欲求モンスターは解消されていくのでした。承認欲求さえ自給自足の時代。

 

それから、私は今まで普通すぎる人生を送ってきました。その反動で少しでも人と違うことがしたいという気持ちが最近芽生えてきました。いわゆる逆張り

それに加えて、こんな普通な人生を送ってきてしまったので、私はつまらない人間なんじゃないかと思ってしまい、将来の自分からも数少ない友達からも面白ヒューマンだと思われたいが為に突飛なことをしている節もあります。話のタネ作りみたいな。

小説まで書いたなら相当マイノリティになったのではないでしょうか。製本までしてるとなると5%切りそう。自慢の実績の1つになりますね。

 

 

小説の構想1年、執筆3ヶ月。いや、制作期間は22年と3ヶ月とでも言っておきましょうか。かっこいいし。

楽な道のりではありませんでした。面倒くさいと思った事も何度もありました。

ですが、私はやると決めたらやりきる性格です。自分ができる範囲の目標を確実に達成する、そんな性格であると自分では解釈しています。

そんな性格と、肩書きほしさのモチベーションと、俺が一番面白い伏線を書けるという自信でこの小説はできています。

世の中の小説家のほとんどがこうなんじゃないかな、なんて思ってます。じゃなきゃこんなストレスのかかることできない。

 

とまぁ、長くなりましたがここら辺が私の小説を書くに至るまでの背景です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伏線

人生喪失では、大きな伏線が一つと小さな伏線がいくつか散りばめられていました。

そこら辺も紹介していきます。伏線を物語ではなく、後書きで説明するのは愚の骨頂ではありますが、これはメイキングみたいなものなので許してください。

 

まず大きな伏線であるアウィについて。

アウィは構想の段階でも、そうとう最後の方に思いつきました。タイプリープ系で20~60才を飛ぶという世界観で書くのは決めていたのですが、アウィは決まっていませんでした。

逆に言えば、アウィの仕掛けを思いついたのと同時にこの小説はぐっと完成に近づきました。この伏線を軸に物語を構成しようと。

それでいかがでしたでしょうか。アウィはSiri的なバーチャルアシスタントだと思ったら、自分の生きてる人間で自分の娘であったと。

私的にはうまくいった気がしているのですが、いかがでしょうか。今の自分の感性と将来の自分の感性が一致しているとは限らないので、満足いってないかもしれない。けど今の私にとってはとても満足いっているということは知っておいてもらいたい。

 

私は伏線の中でも、自然に受け入れていたモノが実は違う何かだったという伏線が好きです。

例えば、シュタインズゲートの1話。これは明らかに、不自然な何かが起こっていて、伏線であると容易に想像できます。

それに対して進撃の巨人のタイトル。これは壁の外から進撃してくる巨人という意味で誰もが捉えていましたが、進撃をする巨人自身のことを指していました。これは自然な形の伏線であると言えます。

このように伏線の中にも私の好みがあります。もちろんシュタインズゲートも素晴らしい作品ですし、不自然に何かを配置することでミスリードを誘うようなものもあります。しかし、私は日常に紛れ込む伏線が好きなのです。

 

他にも伏線にはどんでん返しという種類もあります。

当然のように受け入れていた世界観の設定自体が違っていたというようなものです。

例えばダンガンロンパV3のオチなど。その時にある情報だけでは推測できないようなものを指します。

これは驚きはありますが、点と点が線で繋がった感覚は得られません。

なので私はどんでん返しより自然に撒かれて回収される伏線の方が好きです。

 

と長々と伏線談義に付き合ってもらいましたが、書いていて分かりました。

アウィの伏線は自然じゃないかもしれない。

アウィが藍香である伏線は

・40年後の技術と納得していた自然な人の声や会話能力

・女性に設定できない

・碧以外の人と喋らない

・町中でアウィと話している人を見かけない

あたりでしょうか。あとはこじつけに近いですが

・「違和を探れ」のIWAアナグラム

・藍香⇒アイカ⇒アイ⇒アウィ

などもあります。

一番最初に書いたもの以外は不自然ですね。

伏線って作るの本当に難しいと痛感しました。

 

 

 

 

続いて小さな伏線。

まずはプロローグとエピローグについて。

プロローグで教授が登場しますが、それと第一章の碧に実験をする教授が同一人物だと思わせる。徐々に違う人だと分かりますが、初見では気付けないのではないでしょうか。

それにプロローグで読んでいた本が第一章から第六章までの内容の本であったということ。これは第六章まで読んだ読者と同じ気持ちの七海を登場させて、読者のモヤモヤを解決するという手口です。

さらには、七海はその本の中にも登場していたという。サウナの青少年は実は4年前の高校生七海だったのです。

 

それと碧の話をしてくれる3人の話者について。

これは回想という仕組み自体への仕掛けだったりします。

自分で自分の過去を思い出す分には問題ないのですが、他人に自分の過去を話す場合に、その話し手が一人称となって物語が進む場面について、私はずっと違和感を抱いていました。なんで話しているだけなのに、一人称の物語が始まるんだと。話しているのだったら、あくまで三人称であるべきです。まるで朗読劇が始まったのかのように回想に突入しますよね。そういったシーンが出る度に、一人称でエピソードトークのように話している姿を想像して不思議に思ってしまいます。

物語上わかりやすくするためだとは理解していますが、それでも少し納得がいきません。

そこで私はその人が書いたということにしてしまえばいいのではないかと思い立ちました。文章にして書いているのなら一人称になっても違和感がないと。

そこで物語の中でも本が執筆されているという内容に落とし込みました。

ちなみに七海は「Lose My Memory」(のちの「人生喪失」)に関わることができて嬉しそうにしていますが、プロローグとエピローグの視点が七海であることから分かるように、七海もあの後に「人生喪失」の執筆に携わることとなります。良かったね。

著者だからどんな後付け設定をしても真実になるのだ。これこそ、公式が勝手に言ってるだけってやつだ。

 

 

後は神崎さんについて。

神崎さんは時たま悲しい顔をしていましたが、これは自分のことを忘れてしまった碧を見て悲しくなっていたんですね。

碧のモノローグで無理やり元カノに会った時のなんともいえない感情だと、読者に思わせようとしましたが、引っかかってくれたでしょうか。

神崎さんの物語が突然終わったのも嘘だったからですね。事故ってから急に別れたことで違和感を抱かせることはできていましたか?

神崎さんは結婚しているだけあって物語の分量が多いですね。たくさん愛情を注がれたのでしょう。他の2人はあっさりしていますが、決して碧が嫌いとかそういうわけじゃなく、男の友情というものでしょう。過去より今を優先するタイプ。現にアニメの感想会や飲みへの誘いも受けてますしね。

もちろんこれも後付けですけど。

 

あとは本当に小さいですが、第一章の時間軸では京太郎の誕生日を過ぎている描写もあります。

京太郎は碧より先に就活を始めていたので、先に木城教授と出会うことになります。さらに誕生日も碧より早いという点も、勘が超鋭い人ならもしや?と思えたのではないでしょうか。

ちなみに木城教授は京太郎の時は実験にうまく誘えず、なんとか説得しましたが、碧の時はその時の反省を活かしてうまいこと誘導している、つもりです。教授目線では。

 

それと京太郎と神崎さんの記憶の事情を知ってる組。

碧が連絡してすぐに都合をつけれたのは、2人が碧からの連絡を待っていたからですね。

バレないように一瞬ではありますが、お見舞いにも来ています。その際に動画は消去してます。

看護師に誰かお見舞いに来ていたか聞いていたら最初からバレていたのかと思ったそこのあなた。看護師にも言わないように京太郎から言っているのでぬかりないです。

それと京太郎の物語ではモノローグを少なくしています。京太郎も記憶を取り戻していますが、自分の体験ではないので、想像でその時の感情を補っています。

20代のことを事細かに覚えていたのも最近記憶を取り戻したからということにしておきます。

 

それと本編では書けなかったので気付いているかは分かりせんが、神崎さんの物語にあった、碧が事故った理由。

バイクでケーキを買いに行って神崎さんの家に急いでいた碧ですが、神崎さんから「もういいよ、恋人じゃない」との連絡が来る。

これを神崎さんは「もう許してあげる、私たちは恋人なんだから」というニュアンスで送っていますが、碧は「もう許さない、私たちはもう恋人ではない」というニュアンスで受け取りました。そのため、超特急で向かったところバイクで事故ってしまったんですね。もういいよも、~じゃないも二つの意味で取れるのおかしい。日本語って狂ってる。

ちなみに電柱にぶつかっただけで、誰か他の人を巻き込んだりはしていません。左肩ですしね。

サポーターを付けているシーンは私の体験から来ているのでリアリティのあるシーンになったと思っています。プロポーズは私にとってリアリティないですけどね。

 

 

たくさん書いてたら、伏線じゃなくて裏話みたいになってきたので、ここら辺で終わります。

 

 

 

そして少しだけ矛盾点について。

軽く小説を読んでみて気付いたのですが、終盤の碧が記憶を取り戻していくシーンの泉パートで家族写真に写っている自分と円香ともう1人が分からない的なことを言ってますが、記憶を辿っているなら藍香のことは知ってないとおかしいですね。

藍香以外の誰かってことは無いです。藍香のつもりで書きました。あの後に小説には書いていない経緯を思い出したってことにしておきます。というかそれでご勘弁ください。

今はこれくらいしか見つけられてないですが、しっかり読んだらもっとあるかもしれないです。ご容赦を……。

 

 

 

 

 

 

 

設定資料

この作品は私が今まで見てきた作品の影響を大いに受けています。感銘を受けたと言えば聞こえはいいですが、パクリです。

物語の中の物語という設定はダンロンですし、それぞれの視点から語られる部分やチャットのシーンなんかはデュラララ、擬音と共に様々な出来事がリンクしていくシーンなんてまんまオッドタクシーになっちゃってます。

盗作になるかはわかりませんが、私としてはリスペクトのあるオマージュ、パロディのつもりなのでお許しください。

 

キャラクターについて。

それぞれのキャラクターの設定とモデルを紹介します。

佐々木碧:主人公。私の本名とカッコよさげな名前を付けた。3文字+1文字の名前って良いよね。モデルは私。私の面倒くさがりな面とアニメオタクな面が色濃く出ている。語録というかネットミームを使いすぎてチー牛みたいになっちゃった。顔は主人公補正でイケメン設定。チャットネームはビリー。筆者の私がよく使うコードネーム。

 

安達京太郎:主人公の友人。「安達としまむら」の安達、「僕の心のヤバイやつ」から京太郎をとってます。モデルは私。真面目な面と声豚な面。真面目すぎて空回りがち。アニメは碧に勧められて見るようになった。運動は苦手。チャットネームは黒蜥蜴。筆者の私がたまーに使うコードネーム。

 

神崎円香:主人公の妻。デレマスの推しとシャニマスの推し。推しキメラ。モデルはいない。理想として、可愛くて明るい性格で頭も性格も良い設定にしたつもりが、情緒不安定キャラになってしまった。物語の進行上、結構無理な行動をさせがちだった。女の子って難しいね。知らないものは書けないはマジ。ちなみにかなり頭が良いので、大手企業の事務職に就いてます。容姿は可愛いとしか記述がないけど、自分の理想の可愛い女の子を想像してください。それがお前の神崎円香だ!チャットネームはMAKA→MAKI。昔のは円香のマと神崎のカを取っていて、新しいのは円香のマと佐々木のキを取っている。途中で名前変えるの面白いなって思ったけど、神崎にもキがあるのでややこしくなっちゃった。

 

神崎藍香:主人公の娘。名前は碧に近い色で藍色。それと円香。幕間で□と■で表現したけど、四角に深い意味はないです。ARIAのキャラと名前が一致してるのはたまたま。モデルは特になし。両親とそれなりに仲が良い娘ってこんな感じだろって思って書いた。年齢はあんまり考えてなかったけど、エピローグの時点で30過ぎくらいかな。20代で准教授になったので相当頭が良い。円香の血を継いでるだけある。チャットネームはげっそー。アイカイカ→げっそー。

 

泉兼一:主人公の後輩。「寄生獣」と「史上最強の弟子」の主人公からとってる。モデルはいないけど理想の後輩を書いた。リスペクトがあるけど、フランクな後輩。なんでもそつなくこなせる。ロックバンドが好きな部分は、私がOB訪問で聞いた先輩の趣味から頂きました。チャットネームはEz。バンド好きなのでB’zと名前の泉をもじってる。自力で気付けたらすごい。

 

七海誠:とある大学生。次回作主人公の風格あるよね。次回作ないけど。名前は「ダンガンロンパ」の苗木誠と七海千秋から。下の名前は小説でも出す機会がなかった。モデルは私。めちゃくちゃ苦手なこともないけど、めちゃくちゃ得意なこともない。なんでもそつなくこなせる・・・設定が泉と似ちゃってるな。泉との関係は特にない。泉がポジティブで七海がネガティブってことにします。

 

木城幹哉:主人公の教授。これは気付けないと思いますが、「無職転生」のロキシー・ミグルディアです。ロキシー⇒ろきし⇒きしろ。下の名前はミグルディア⇒みぐるでいあ⇒みきや。こういったカタカナネームを日本語の漢字にするのは苦労した。性格は威厳のある感じにしたかったけど、配慮の足りない老害になってしまった。独身。ちなみに「自分を騙すな、違和を探れ、記憶は欺けない」は本心から言ってる。自分での実験を通して得た、自分に嘘をつくなという教訓。モデルは特になし。

 

 

以上、7名。そのうち3名モデル私。

モデルが私だからといって、全てが私とリンクしている訳ではない。性格とか趣味だけ私から取って、いろいろ付け足したりしてる。結果似たようなキャラばっかりになってしまったのは反省点。

書いている途中で意識していた訳ではないけど、碧と京と七海、これらは全部私だけど、違う私を表しているように感じる。碧は光の私、世間一般でいうところの成功した人生。京は闇の私、こういう道もアリだと思うけど、世間一般でいうところの失敗した人生。そして、七海はこれからの私、どうなるかは私にも分からない、成功の可能性も失敗の可能性も秘めた私。なんだこれ。自分で自分の作品の考察するの楽しいぞ。

知らないことは書けないって各所でも語られていたので、なるべく自分からキャラを作るようにしてた。

最近は色んな環境で過ごすことが増えてきて、自分のペルソナが数多く存在している。そのどれもが偽りの仮面だし、間違いなくその時の素の自分だ。(家族といる時が素なのか、友達といる時が素なのか、一人でいる時が素なのか)どれが素なのか見失っていたこともあったけど、多分全て必要不可欠なんだと思う。そしてそれらのバランスを絶妙に保って制御している自分が素なのだ。つまりこの小説に出てくるキャラクターは俺の素の一面であり、俺のペルソナの一面である。この物語は「私の性格のテーゼ」でもあるのだ。格好つけて、カッコをつけて、書いてみた。キザっぽくてキショい。

それとキャラ名を考える時に、知り合いにいない名前を探すのが大変だった。自分の中で産まれたキャラなので、実在の誰かと名前が一緒にはしたくない。

 

 

スタイルウォッチについて。

私が考える将来のiPhoneに代わるデバイスなんですけど、どうでしょうか。腕時計からホログラムが出てくるという。ホログラムなので液晶もほぼない。時間が見れるように最低限の分だけ残している。クレジットカードを紐付けられるので、財布いらず。現金もほとんど使われていない。

 

 

 

記憶消去技術について。

電気信号を脳内へと送ることで、電気信号を送ったその瞬間からの記憶を指定した未来で消去する。作中でも登場した水槽の考え方がわかりやすい。水槽を用意して、いっぱいに水をため込んで、それを決まった瞬間にひっくり返す。水槽の中身は空っぽになってしまう。という感じ。

それと記憶の復活。ひっくり返した水槽の下にはさらに大きな水槽があり、そこから水槽に水を戻すことで記憶を蘇らせる。実際には、電気信号とはいえ脳に刻まれた記憶を完全に消すことはできず、それを刺激して記憶を取り戻している、見たいな考えです。あってるかどうかは分からない。私の考えた設定なので。

この設定がこの作品で唯一の嘘です。この小説では未来を描いてるため、起こりえそうなことは嘘にカウントしてません。ズルいけど。SFは一つの嘘とそれ以外は現実世界、という設定で作られているそうです。どこで聞いたかはもう忘れた。つまり何が言いたいかというと、この小説のジャンルはSFです。

過去は消せないけど、これから起こる未来なら消すことができる。我ながら、なかなか良い設定では。設定を作っている時はそこまで考えてなかったけど。

 

 

 

 

主題歌

追記です。

主題歌を書いてみたのでそれも載せる。主題歌と言っても、メロディはさすがに作れる気がしないので詞だけ。

 

 

「喪失」 作詞:ビリー・クラウディウス

 

 

わたしはだれ、ここはどこ

 

帰る場所を知らない鳥は
飛び続けることしか出来ない
見失ったものを探して

 

選ぶことから逃げるな
進むことを恐れるな
信じることだけ忘れるな

 

自分を追いかけ続けたその先に何が見えるのだろうか
後悔 絶望 全部受け止めて
忘れた なんて言わせない
俺が俺である限り

 

 

 


あなたはだれ、そこはどこ

 

大切な何かを失って それを
意識することさえ止めてしまった
合っていたのか教えて

 

逃げることを選ぶな
恐れるならば進むな
忘れることを信じぬけ

 

あなたから目を背けたその先に何があるのだろうか
障害 熱情 全部噛みしめて
さよなら なんてもう言わない
私とあなたがいる限り

 

 

 

 


俺はどこにいる 俺は何をしてる
問いかけ続けたその先に 欲したものは必ずある
迷わず楽しめ 1度きりの人生

 

 


自分を追いかけ続けたその先に何が見えるのだろうか
将来 希望 全部取り戻せ
忘れた なんて言わせない
俺が俺である限り

 

わたしはいま、ここにいる

 

どうでしょうか。

作詞なんてしたことないし、何が正しいのかも分からないまま、雰囲気で作りました。

とはいえ、それっぽくできたので結構満足しています。

 

少しだけ解説すると、1番は碧の心情、2番は円香あるいは京太郎の心情、残りは碧の心情となってます。抽象的に物語を要約したつもりです。

Bメロやサビで対比を表しています。「信じることだけ忘れるな」と「忘れることを信じ抜け」は自分でも上手くできたなと思ってます。

あとは記憶喪失で有名なフレーズ「わたしはだれ、ここはどこ」を取り入れてみました。もしかして、私って作詞の才能ある?

Cメロもしっかりある。うろ覚えだと歌えないやつ。初見殺し。メッセージ性を強く出した。

タイトルは「白日」みたいに格好良く漢字2文字で。「喪失」は安直すぎる気がするけど、他に良いのが思いつかなかったので勘弁。

 

 

アニメでやるとしたら、序盤中盤はこの詞だと重すぎるので、似つかわしくないかも。やるなら映画で、最後に流して欲しい。

アニメだと一番だけのOPになると思うけど、フルバージョンをリリースしたら物語終盤のネタバレになってしまうので難しいところ。考察されるのも面白いかもしれないけど。

などと妄想が膨らみますね。作詞して良かった。

 

 

 

 

 

 

最後に

大学生活最後の時間を使って作り上げた私の処女作。

無駄だったかもしれないけど、ちょっとは楽しかったし、小説家という今後一生名乗れる称号を手にしたので問題なし!

 

書いてみて分かったのは産みの苦しみ。感想とかは何かがあってそれについて書くだけだから簡単だけど、0から1を生み出すのは本当に大変だった。文章が何度行き詰まったことか。内容で詰まることはないんだけど、細かい会話やモノローグで何度も止まった。あとは最後の方で辻褄合わせするのに大変だった。もっと練っておくべきだったと後悔。

それでも今の私の気持ちは書けたので満足。社会人を楽しんでいこう。

 

 

ネットミームを何度もパロっていた所とか、恋愛関係の会話のシーンとか、今読み返してもどちゃくそにイタい文章になってるので、後で自分で読んだ時に黒歴史にしかならなそうで今からゾクゾクしてる。そんなことも将来笑いながら読めたらいいな。この後書きも娯楽として昇華できてたら最高だ。

それと会話とモノローグのバランスだとか、比喩表現や遠回しの表現の難しさを痛感した。単純に語彙力も足りない。大学の活動では定量的な表現を求められ続けていたけど、ここでは定性的な表現が必要。同じ言葉二度使わないように意識してたけど、無理だった。私が今まで当たり前に読んできた小説はとても高度な、言葉でできた芸術だったんだなと。ほとんどラノベだけど。

偉人の中に、世の中を革新的に便利にさせた科学者とか、宗教を説いて人々を救った宗教家とか、多くの人をまとめあげて結果を残した大統領がいるのは理解出来るんだけど、綺麗な絵を描いたとか、面白い物語を書いた程度の人がいるのが理解できなかった。それもちゃんとすごい人だったんだと理解出来る。それを理解しているって事は皆文章書いたことあるってことか?

 

 

この物語のメッセージについて。

私は今を楽しめというメッセージを込めたが、それに囚われすぎても良くないと思ってきた。

ポリアンナ症候群というものがある。これは物事を無理やりにでも肯定的に考えるという、言わば行き過ぎたポジティブシンキング。

私はポリアンナ症候群にさせたいわけじゃない。現実から逃げて楽しむんじゃなく、現実を受け入れて楽しむ、とでも書いておくべきだったと少し後悔。

 

この小説を書くに至った私の一番大きな感情は社会人になりたくないだったので、それに関してももう少しメッセージを入れても良かったかもしれない。

これから続いていく人生に絶望しかないと思っているけど、社会人になったとて、何もかもが変わるわけじゃない。生活は、営みは何も変わらずに続いていくんだ。これからも人生は続いていくんだから悲観的になるべきじゃない。下ばかり向いてちゃ楽しくなることはない。

そんなメッセージというか、今の自分を奮い立たせる気持ちをどっかに入れておきたかった。こういうのって書き終わってからすごい思いつくよね。

 

これだけアレコレと書いておいてなんなんだけど、今更になってすごいことをしてしまっているんじゃないかって思ってきた。もしかして私は今、とてつもなくドス黒い歴史を紡いでしまっているんじゃないか?将来見たらたまらなくなってしまいそう。

今を1番楽しめるのは今だけなので構わないですが…。

 

 

 

そしてもう一つ。

産みの苦しみを味わった私だからこそ分かる、クリエイターの苦しみ。どんな創作をしている人もこの苦しみを経験したのだろう。全てのクリエイターへの尊敬は忘れないようにしよう。

アニメを始めとした様々な創作物のコンテンツに触れる私にとってこれが一番の収穫だった。創作してみるもんだね。

 

 

この後書きを小説にコピペしてみたら30ページ以上増えた。

ブログだから雑に改行しまくってるけど、それなくても10ページくらいはいってただろう。

後書き小説に書かなくて良かったぁ。

 

 

小説作って力尽きたので、後書きは文調が統一されてませんし、内容も行ったり来たりで滅茶苦茶ですが、お許し遊ばせ。

それもまた一興ということで。

 

 

最後に小説を書いてみて分かった大事なことを二つだけ言って終わろう。これだけは守ってくれ!

1,全てのクリエイターにリスペクトを持て。無から有を生み出すことより難しいことはない。

2,長い後書きは書くな。長いほど本編の良さが消えていく。

 

 

 

それでは、小説家ビリーでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長い長い社会人生活、せいぜい楽しんでいこう